日本史 第1部-原始・古代 第1章-日本文化のあけぼの
2 農耕社会の成立
2 農耕社会の成立
2-1 弥生文化の成立
青銅器は祭器として、鉄器は利器としてそれぞれ使用された。
青銅器は祭器として、鉄器は利器としてそれぞれ使用された。
弥生時代になると、縄文時代に盛行した呪術的な道具はみられなくなり、農耕に伴う祭祀が盛んになったと推定される。
近畿地方を中心に分布する列島独自の青銅製祭器である銅鐸に、脱穀の様子や収穫物を納めたと思われる高床式倉庫などが描かれていることも、その根拠の一つである。
そうした祭祀を進める役目を果たしたのが呪術能力をもった巫女であったと思われる。
「鬼道に事(つか)え、能(よ)く衆を惑はす」といわれる邪馬台国の女王卑弥呼のように、彼女たちの能力は当時の「クニ」をまとめる力ともなりえたのである。
稲作と金属器(鉄器・青銅器)が農耕社会としての弥生時代をつくり、そして発展させ、さらに戦争や階級社会を生みだした。 階級社会の成立:小国の成立・墳丘墓の造営・生口
弥生時代の水田にとしては、排水施設を必要とする生産性の低い湿田と、灌漑施設を必要とする生産性の高い乾田をとがある。奈良県の唐古・鍵遺跡が代表的な稲作遺跡である。弥生時代、稲作の穂首刈りに用いられた石器は石包丁。
稲作と金属器(鉄器・青銅器)が農耕社会としての弥生時代をつくり、そして発展させ、さらに戦争や階級社会を生みだした。 階級社会の成立:小国の成立・墳丘墓の造営・生口
弥生時代の水田にとしては、排水施設を必要とする生産性の低い湿田と、灌漑施設を必要とする生産性の高い乾田をとがある。奈良県の唐古・鍵遺跡が代表的な稲作遺跡である。弥生時代、稲作の穂首刈りに用いられた石器は石包丁。